娘、最後の試合。特別な活躍はなくても、父親が忘れられない一日

父親の子育て

娘、最後の試合。特別な活躍はなくても、父親が忘れられない一日

「今日が最後の試合か。」

試合会場へ向かう車の中で、何度もそんなことを考えていました。

娘がサッカーを始めて数年。

毎週の練習。

休日の試合。

送り迎え。

家族でサッカー中心に動く週末。

そんな生活も、今日で一区切りです。

正直に言うと、最後の試合で娘が大活躍したわけではありません。

ゴールを決めたわけでもない。

試合を決定づけるようなプレーがあったわけでもありません。

それでも父親の私にとって、この日はきっと一生忘れられない一日になると思います。

なぜなら、最後の試合で見えたのはサッカーの上達以上に、成長した娘の姿だったからです。

サッカーが大好きだったわけじゃない

娘は、決してサッカーが得意な子ではありませんでした。

運動神経が特別良いわけでもありません。

自分から積極的に前へ出るタイプでもありません。

試合になると緊張してしまい、ボールが来ると慌ててしまうこともありました。

それでも毎週グラウンドへ通い、仲間と一緒にボールを追いかけていました。

楽しい日もあったと思います。

でも、それと同じくらい悔しい日もありました。

試合で思うようにプレーできなかった日。

周りの子がどんどん上手くなっていく日。

「もう辞めたいかも……」

そんな言葉を聞いたこともあります。

親としては、

「せっかくここまで続けたんだから」

という気持ちもありました。

もう少し続けたら、もっと楽しくなるかもしれない。

もう少し頑張ったら、自信がつくかもしれない。

そんなことも考えました。

でも最終的に、サッカーを辞めると決めたのは娘自身です。

その時のことは、別の記事にも書いています。

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辞めると決めたからといって、それまで頑張ってきた時間がなくなるわけではありません。

むしろ最後の試合を見ながら、

「ここまでよく続けたな」という気持ちの方が強くなっていました。

最後の試合だから、いつも以上に娘を見ていた

試合が始まると、いつも以上に娘の姿を目で追っていました。

Screenshot

以前ならボールが来ると慌てていた場面。

仲間に声をかけられるまで、なかなか動けなかった場面。

そんな娘が、自分からボールを追いかけています。

相手に抜かれても、また追いかける。

ボールが遠くへ行っても走る。

最後まで諦めずについていく。

派手なプレーではありません。

観客席から大きな歓声が上がるようなプレーでもありません。

でも、ずっと見てきた父親には分かります。

数年前の娘とは違う。

「成長したな。」

試合を見ながら、自然とそんな言葉が頭に浮かびました。

親になる前は、子どもの成長ってもっと分かりやすいものだと思っていました。

泳げるようになった。テストで100点を取った。試合でゴールを決めた。

もちろん、そういう成長もうれしい。

でも実際に子どもを育てていると、もっと小さな変化に心を動かされることがあります。

以前なら諦めていたところでもう一歩走った。

自分から声を出した。

失敗しても戻っていった。

他の人には何でもないことでも、親にとっては大きな成長に見えるんですよね。

一番うれしかったのは、試合後だった

そして、この日一番印象に残ったのは試合中ではありませんでした。

試合が終わったあとです。

娘は、これまで一緒にプレーしてきたチームメイトのところへ自分から向かい、
一人ひとりに挨拶をしていました。

「一緒にサッカーをやってくれてありがとう!」

その姿を見て、胸がいっぱいになりました。

娘はもともと、どちらかといえば引っ込み思案です。

小さい頃は、大人に話しかけられると私たちの後ろに隠れてしまうような子でした。

そんな娘が、自分から仲間のところへ行き、自分の言葉で「ありがとう」を伝えている。

ゴールを決めるより、私にはこちらの方がずっとうれしかった。

サッカーを続けた数年間で身についたものは、ボールを蹴る技術だけではなかったんだと思います。

仲間と過ごすこと。悔しい思いをすること。一緒に喜ぶこと。

そして最後に、感謝を伝えること。

習い事には、数字や結果では見えない成長もある。

最後の日に、娘からそれを教えてもらった気がします。

「辞める=失敗」ではなかった

娘がサッカーを辞めたいと言った時、私は少なからず迷いました。

「続けることも大切なんじゃないか」

「ここで辞めてしまっていいのかな」

親として、そんなことも考えました。

でも最後の試合を見終わった今は、少し違います。

辞めることは、失敗ではありません。

数年間頑張った。

仲間ができた。

悔しい経験もした。

そして最後は、自分で「辞める」と決めた。

そこまで全部含めて、娘にとってのサッカーだったんだと思います。

一つのことをずっと続ける人生もあれば、いろいろなことに挑戦しながら自分の好きなものを見つけていく人生もあります。

娘にはこれからも、たくさんの「やってみたい」が出てくるはずです。

その時に、

「前もやってみたんだから、今回もやってみよう」

と思ってくれたら、それだけでもサッカーを続けた意味はあったのではないでしょうか。

サッカーは終わっても、娘の挑戦は続いていく

少し寂しい気持ちはあります。

毎週の練習。

休日の試合。

試合会場へ向かう車の中。

帰り道で「あのプレー良かったね」と話す時間。

一緒に公園でボールを蹴る時間。

その一つひとつが、わが家の日常でした。

当時は送り迎えを大変だと思う日もありました。

朝が早い試合の日には、

「今日はゆっくり寝たかったな……」と思ったことだってあります(笑)。

でも、終わるとなると寂しい。

親って勝手なものです。

そして、娘の習い事を通して私自身の世界も広がりました。

他のお父さんやお母さんと知り合い、会社とは違う人間関係ができたことも、サッカーがくれた大切なものの一つです。

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まとめ|忘れられないのは、ゴールではなく娘の成長だった

最後の試合。

娘はゴールを決めませんでした。

特別な活躍をしたわけでもありません。

それでも、父親の私には誰よりも輝いて見えました。

最後までボールを追いかけたこと。

以前より自分から動けるようになったこと。

そして試合が終わったあと、仲間一人ひとりに自分から「ありがとう」を伝えたこと。

その姿だけで十分でした。

子どもの習い事は、結果だけでは測れない。

上手くなることも大切だけれど、その過程で何を経験して、どんなふうに成長したのか。

親の心に残るのは、案外そんな小さな変化なのかもしれません。

娘へ。

サッカーを頑張った数年間、本当にお疲れさま。

楽しいことばかりではなかったと思う。

それでも最後まで自分なりにやり切ったことを、パパは誇りに思っています。

サッカーはこれで一区切り。

でも、あなたの挑戦はこれからも続きます。

次に「やってみたい」と思えるものが見つかったら、また一緒に挑戦しよう。

そして何より――たくさんの思い出を作ってくれて、ありがとう。

子どもとの「今」を思い出に残す

習い事も、学校生活も、毎日の何気ない時間も、過ぎてしまうと本当にあっという間です。

今回のような節目を迎えると、改めて「今の子どもの姿を残しておきたい」と思います。

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